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そのままでいい といわれて 2006/1/10

そのままでいい といわれて


アミダさま 僕が僕であることを
認めてくれて ありがとう
そのままでいい、 といわれて
このままではいけない、と思うようになった
. . . . . (富山県善巧寺ご住職雪山俊隆氏)

あみだ様は、私に対して条件を出すほとけさまではありません。
そればかりか、あみださまの方より私に「助かってくれよ」と願いつづけてくださっている仏さまなのです。そのまま受け取らせていただくお救いに、私たちが出来ることは、お礼より他ありません。

しかし、そこから発せられる「せずにいられない」という心情は、
平素の生活に大きな力添えを下さるものです。
幼い子どもに「勉強しなさい!」とか「お手伝いしなさい!」などとどれだけ口うるさく言っても、その本当の意味に自分が気づかされるのは、大きくなってからですね。それでも放っておけないのが親のこころです。

親様が願い続け、待ち続けて、やっと私がその願いに気づかされたとき
「このままではいけない」と嗜んでゆけるのです。
                               釋 智見